夜中に目がさめて

うちに来たばかりの頃のグリコ

今から三年前、新年も明けた一月
朝方のことだった。

家の裏にそなえつけてあるテラス
(物置と化していた)から、動物
の鳴き声が聞こえた。

みると小さな猫がいた。
キャウン、キャウンと小さなかわ
いらしい声で鳴いていた。

その子猫は、一度はテラスから外
に出て、雪のなかどこかへいって
しまった。
しかしなにがあったのか、結局ま
た戻ってきて、うちのコになった。

その子猫は女のコだった。
会ったとき雪の上で、ぐりぐり、
ぐりぐりと回っていたので名前は
「グリコ」にした。

うちにはすでに、黒猫3匹、白黒
の猫が2匹がいた。
みんな男のコだった。
まだまだ小っちゃくて、体もやわ
らかい女のコのグリコは、かわい
くってしかたなかった。
わたしもパートナーも、グリコの
キュートさに、今もメロメロだ。

北海道の一月は寒い。
とくに朝方は、いちばん寒さがし
ばれる時間帯。
そんな寒いなか、子猫だったグリ
コは、風も雪も透き間から入りこ
むような、名ばかりのテラスで寒
さをしのいでいたんだ。

夜中に目がさめ、外の雪景色をみ
ながら、ふとそんなことを思った。

そして、わたしが起きたことに気
が付いたグリコが、いま茶の間か
らキャウキャウと、かわいらしい声
でわたしを呼んでいる。
しかしこころを鬼にして、わたしは寝る。

グリコ、ごめんよ。

当時、住んでいた家の裏山

      

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