直接ではないけれど、殺していたかもしれない人に会って(1)


数日前、テレビを見ていたら、
街頭インタビューに答えている若者が映っていた。
「小池(百合子)さんのおかげで、政治に関心を持てるようになりました。」
(あっ、この男の子、わたしとおなじだ…!)と思った。
ただ、ひとつだけ違うのは
「小池(百合子)」ではなく「小泉(純一郎)」だというところだ。

今から二十年ちかく前、わたしが二十代の頃、
「小泉」さんは、とても人気があった。
と言っても、当時のわたしは
「どうしたら痩せられるのか!」
「どうしたら、人とうまくつきあえるのか!」
「今年の運勢はどうなってるのか!」
なによりも
「どうすれば、自分に自信がもてるのか!!」
それが、いちばんの大問題で、
いわゆる「政治」なんてものは、なんだかよくわからない、
まるで、退屈で難しい教科のひとつのように、感じていた。
時折「ちゃんと関心もっていないと、自分がひどい目にあうんだよ」と言う人がいても、
わたしは本気で、ぽかーん…としていた。
選挙に行って投票したり、政治にくわしくなっても、
わたしにつき刺さっているトゲは抜けない、と思っていた。
当時のわたしにとって「政治」と「わたしの問題」は、
繋がらないもので、まったくの「無関係」だった。
だから「政治」に無関心なわたしは「投票」になど、行ったことがなかった。

そんな時、テレビの中に、笑顔で手を振っている白髪頭の人がいた。
その人は「小泉」さんという名前で、日本の首相だということを、
わたしはすぐに覚えてしまったのだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です